犬の平均体温は38.5℃で、人間から見れば、発熱状態である。しかし、本当は、犬の体温が高いというより、人間の体温が低いといった方が正しい。なぜなら、人間以外の哺乳類は、基本的に体温が高く、多くが38℃前後だからだ。人間は体毛がなくなり、服を着るようになって、体温が低くなってしまった。犬の体は体温を逃がさない仕組みになっていて、寒さに強いのだ。
人間よりも体温の高い犬は、被毛のおかげで寒さには強いが、暑さにはめっぽう弱い。夏の暑い日に、車の中に置いておくと、熱射病になって、あっという間に死んでしまうので、要注意だ。