産まれたばかりのモルモットの子どもは、親とほとんど同じ姿をしている。体には毛がびっしりと生え、目は開き、すぐに動き回ることのできる早成性の動物である。敵が多い場所では、このような生態をもつ動物が多い。南アメリカでは、モルモット(テンジクネズミ)のほか、チンチラやデグーも同じように、生まれてすぐに動き回り、生後2週間ほどで自力で食物を食べる。
モルモットの妊娠期間は約2か月から2か月半で、ふつう2〜5頭の子どもを産む。ペルーやボリビアなどでは、この多産のネズミを、古くから家畜にして、大切なタンパク源として食用にしている。