フローリングの室内で犬を飼育するのは、じゅうたんと違って、抜け毛を掃除しやすかったり、ノミ、ダニの繁殖を防いだりするので、人間にとっては都合がいいのだが、硬いフローリングが犬のひざや四肢の付け根などの関節に負担をかけることになりやすい。特に大型犬は、股関節に先天的な障害をもっている犬が多いため、フローリングの硬さが大きな障害を引き起こす場合がある。できれば、部分的に交換できるマットを敷くのが望ましい。
先天的な股関節形成不全などは、大型犬に多い症状で、見境ない繁殖による遺伝が原因である。治療は難しいが、毎日、無理のない散歩などで筋肉をしっかりとつけることが必要だ。