日本では、1957年(昭和32年)以来、狂犬病の発症例はないが、現在、狂犬病再発の可能性が高まっている。世界的に見れば、狂犬病はまだまだ根絶できない疾病の一つだ。そんな世界から日本には、多くの動物が輸入されている。犬やネコ、キツネ、タヌキ、アライグマ、ネズミなどで、これらの動物は実際に狂犬病に感染していた例がある。もし感染した動物が国内に入ってしまったら、発生サイクルができあがって、日本中に蔓延してしまう可能性もある。
狂犬病を防ぐには、法律で定められた予防接種を行うことが必要だ。接種義務は犬のみだが、ペットのネコやキツネ、タヌキなどにも行うべきものである。