野生のイヌ科の動物は、大きな獲物を倒すと、肉を引きちぎるために、かみつき、首を振り回して、ひきちぎろうとする。これは群れで暮らしていたイヌ科動物が、ほかの仲間に取られないように、自分の分を確保するための行動でもあるのだ。この行動が、飼い犬にも残っていて、飼い主とのロープなどのひっぱりっこのときや、おもちゃのぬいぐるみなどをくわえたとき、同じように、首を振り回す行動をするのだ。
野生のネコ科動物の場合は、倒した獲物は、ほかの動物が近づけない場所まで持っていって、ゆっくりと食べる。そのため、肉をひきちぎるのではなく、舌にあるザラザラの突起で、肉を削り取るように食べる。