半日ほど水につけたら、日かげで丸1日ほどかわかす。
バケツに、産卵木をつけて、うかばないように重しを置く。
専門店では、すぐに使える産卵用の木も売られている。クワガタが好む臭いもつけられているので、繁殖の成功率は高い。
プラケースの中に産卵木をセットして、マットを深さ15センチほどにする。産卵用の木は、3本ほど用意する。マットは成虫を飼育する、ふつうのものを使用。 |
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クワガタムシの繁殖は、めすがどのような場所に産卵するかを知る必要があります。多くはくち木に産卵しますが、種類によって、くち木の固さにちがいがあります。これは、幼虫が好むくち木の固さと関係があるためです。
例えばオオクワガタでは、クヌギのやや固めの産卵用の木が必要です。ノコギリクワガタは、コナラなどのやわらかめの産卵用の木が必要です。ミヤマクワガタでは、ぼろぼろになったくち木や腐葉土に産卵します。
オオクワガタやヒラタクワガタの繁殖の場合には、まず、飼育ケースと産卵木を用意します。産卵木は、種類によって半日ほど水につけて、やわらかくします。水につけた産卵木は、水から出した後、日陰で1日ほど干します。木をやわらかくすることで、めすが穴をほって、卵を産みつけやすくするのです。
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オオクワガタなど種類によっては、産卵用の木がやわらかすぎると、バラバラにしてしまうことがあるので、繁殖する種類がどのくらいの硬さの木を好むのか調べておきましょう。
産卵木の準備が整ったら、飼育ケースにマットを5センチほど固くしいて、そこに木を置きます。さらに、その上からマットをかけて、産卵木のすき間にもスプーンなどでマットをつめて固めていきます。
あとは、めすを入れて、そのまま飼育します。産卵したかどうかは、産卵用の木に、めすの大あごでつけられたきずがあるかどうかでわかります。
産卵方法によって、繁殖させるための準備にちがいがあり、さらに、外国産のクワガタの場合には、それぞれの産卵方法を知る必要があります。飼育するクワガタの産卵の知識を得るには、専門店で聞くのが一番です。
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