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前翅 体の前方にある翅のこと。チョウやガでは体前方にあり、コウチュウでは、表面の硬い翅のことをさす。
呼吸管 昆虫では、おもに尾の先にのびる管のことをいう。例としてタガメやミズカマキリなどの尾の先にのびる呼吸管がある。
小循板 背中の三角形の部分のこと。コウチュウやカメムシの仲間に見られる。
触角 頭部からのびる1対のひげのようなもの。この触角でにおいや空気の振動などを感じ取る。 |
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後翅 前ばねの下にある翅のこと。甲虫では硬い前ばねの下にある、やわらかい膜のような翅のこと。
口吻 口先のこと。チョウでは長くのびる口吻。カメムシでは、針のようなとがった口吻をしている。
斑点 丸い模様でふちがはっきりしている、まばらにちらばった点のこと。
斑紋 丸い模様でふちがぼやけているまだら模様のこと。
無翅型 同じ種類であっても、翅がないもののこと。アブラムシなどに見られる。 |
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翅 昆虫のはねのこと。ふつう「羽」は鳥の羽のことで、昆虫は「翅」。
産卵管 卵を産むときの卵の通り道。めすだけにあるもので、バッタの仲間などでは、おす・めすの見分けにも役立つ器官。
鱗ぷん チョウやガの翅にある粉のようなもの。鱗ぷんは屋根のかわらのように重なってならんでいる。種によっては光を反射して、見る角度によって、色が変化するものもいる。また、羽化直後に、この鱗ぷんを落として、とう明な翅になる、オオスカシバなどがいる。
有翅型 同じ種類であっても、翅をもっているもののこと。アブラムシなどに見られる。 |
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春型 さなぎのまま冬を越して、春になって羽化するもののこと。夏型よりも小型だが、寒い冬を乗り越えて、次の世代にひきつぐための代表のようなもの。
複眼 チョウやガ、トンボ、ハチ、ハエなどの眼のこと。たくさんの小さな眼(個眼)があつまって、ひとつの複眼になっている。複眼は、周囲を広く見渡すことができ、敵を早く発見 したり、えものを見つけることに役立ちます。
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夏型 春に発生した成虫が産卵し、夏までに卵から成虫に育って現れるもののこと。ふつう、春型よりも夏型の方が大きくなる。
眼状紋 チョウやガの翅にある目玉模様のこと。
擬態 自分の体を周囲の色に似せて身を守ること。例として樹皮の色そっくりなガや、木の葉に似たコノハチョウなどがあげられる。また、毒をもっている昆虫の色に似せることで擬態を行っているものもいる。
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1齢幼虫 初齢幼虫ともいう。卵からふ化してすぐの幼虫のこと。
不完全変態 さなぎにならずに、幼虫からすぐに成虫になる成長段階のこと。バッタやトンボ、カゲロウ、セミなどのが不完全変態にあたる。 |
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うどんげ クサカゲロウの卵のこと。葉のうらに、糸のような柄のある卵を産み付ける。これがうどんげの花と呼ばれる。
産卵 卵を産むこと。卵は地中に産みつけられたり、あわにつつまれたりと、種類によってさまざまである。
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フェロモン おすやめすを呼び寄せるために出す、特別なにおいのこと。
やご トンボの幼虫のこと。
単為生殖 おすとめすが交尾をすることなく、どちらかだけで産卵して子孫を殖やすこと。アブラムシに見られる。 |
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ふ化 卵からかえること。
卵のう あわにつつまれた卵のかたまりのこと。カマキリの卵がこれにあたる。
マーキング おすやめすが相手を呼び寄せるために出す、特別なにおいのこと。
交尾 おすとめすの繁殖行動。
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羽化 さなぎから成虫へ脱皮すること。
完全変態 チョウやカブトムシ、クワガタムシなど卵から幼虫、さなぎ、成虫という成長段階を経るもののこと。
終齢幼虫 さなぎになる前の幼虫のこと。チョウでは5齢幼虫が終齢幼虫。 |
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肉食性 ほかの昆虫や両生類、魚類などを食べたり、体液を吸ったりするもののこと。
雑草 栽培もせず、まったく手を加えていない場所から生えてくる生命力の強い植物のこと。おもにイネ科植物やヒメジョオンやタンポポ、ヨモギなどをまとめて雑草とよんでいる。昆虫たちには、重要な生活場所にもなる。
ガーデニング 庭などを花や木などの植物で、きれいにかざること。昆虫のすみかにもなる。 |
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草食性 植物を食べるなかまのこと。葉や茎、根、植物の汁などを食べるものを草食性という。
雑木林 クヌギやブナ、コナラなどの広葉樹の林のこと。ほ乳類や鳥類、昆虫などの生き物が生活する場所として、重要な林。雑木林が減少すれば、生き物の数も少なくなってしまう。
腐葉土 広葉樹の落ち葉が朽ち、時間とともに土のように細かくなったもの。カブトムシの幼虫の食べ物にもなる。 |
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越冬 寒い冬を、地中や樹皮のすき間などで乗り切ること。成虫のままだったり、卵、さなぎで越冬する場合もある。
湿地 池や沼ではなく、その上に植物が生い茂っていて、歩くと水がしみ出てくるような場所。
有機栽培 農作物を農薬などを使わずに育てること。農薬を使用しないので、昆虫がつきやすい。 |
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街灯 町中の道路沿いなどにある電灯のこと。夜、街灯の光にさそわれて、いろいろな昆虫を見つけられることがある。
樹液 樹木の樹皮のすき間からしみ出る液のこと。人間でいうと血液のようなもの。カミキリムシは樹液を出すために、強いあごで、樹皮をきずつける。樹液は多くの昆虫の食物になっている。 |
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広葉樹 枝を横に広げながら、大きな葉で日光を受けて成長する樹木のこと。これに対し、針葉樹は高く細くのびて、生存競争をする樹木。
樹皮 樹木をおおっている表面の皮のこと。樹皮のすき間では、多くの昆虫が生活していたり、冬を越すための場所にもなっている。 |
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かくれ帯 クモが網の中央につくる体をかくすための部分。
働きアリ 女王アリの世話や、巣を直したり広げたり、食物を探してきたりするアリのこと。同じ種類のアリの中でも体が小さい。 |
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益虫 農作物を食べたり、人間の生活に害をおよぼす昆虫を食べてくれる昆虫のこと。アブラムシを食べるナナホシテントウが有名。
迷蝶 本来はそこでは見られないチョウが、台風などの風による影響によって遠い地方に流されてしまい、分布していない地方に現れること。 |
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害虫 農作物や園芸種などを食べてしまう昆虫のこと。人間の生活に害をおよぼすものも害虫とよばれる。
養蜂 ハチを飼育して、蜂蜜を採ること。おもにセイヨウミツバチを使って世界中で行われている。蜂蜜は採れる時期やミツバチの行動範囲で咲いている花の種類によって、味にちがいがある。 |
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寄生 昆虫や植物などが、ほかの生物にすみつくこと。寄生された方を宿主という。 |
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女王アリ 体が大きく、産卵するアリのこと。アリの中には、女王アリをもたない種もある。 |
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