逆外来種(クズ編)

9月 8, 2012 by     No Comments    Posted under: いろいろ, 昆虫
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逆外来種(クズ編)ペットいっぱいの動物ブログ


先日、外来種について書いたので、

今回は、逆外来種、いわゆる日本から国外に持ち出され、

その国で外来種となってしまったものから、季節的によく見かける

植物の「クズ」について、少し調べてみました。

草むらを侵略するクズ

クズの葉

 

 

 

 

 

 

 

 

クズは、マメ科のツル植物で、多年草です。秋の七草のひとつにもなっています。

ちょうど今の時期、葉のかげで、エキゾチックなきれいな花を咲かせています。

分布は北海道から九州にかけてで、夏には空き地や休耕田などさまざまな場所で繁茂します。

日本以外では中国、フィリピン、インドネシア、ニューギニアに分布しています。

大変成長が早く、一夏で、樹木を覆ってしまうほど伸びます。

この特徴を生かし、かつてアメリカでは園芸用や緑化のために輸入されましたが、

予想以上に適応してしまい、現在では外来種として駆除されていますが、

日本で見るのと同じに、完全な駆除は不可能のようです。

夏は樹木さえも覆ってしまうクズ

クズの花(今が見頃です)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

秋の七草にもなっているように、食用としての価値があり、

根には大量のデンプンが含まれ、根を乾燥させたものは、風邪薬の葛根に用いられ、

クズの根のデンプンからは、くずきりやくず餅が作られます。

また、マメ科植物のため、ウマ、ウシ、ヤギ、ウサギなどの飼料にもなります。

 

一見、夏に生い茂り、名前のイメージからもやっかいな植物で、知人の住宅の隣の空き地に

多い茂って、さまざまな虫の住み家になって困っていました。

確かに、クズの葉は暑い日差しをさえぎり、葉の下はさぞ涼しく、昆虫たちには快適な場所といえます。

その昆虫を狙って、捕食動物も集まってきます。

クズに付く代表的な昆虫のマルカメムシ

クズの葉の上で獲物を待つ(?)アオズムカデ

 

 

 

 

 

 

 

 

我が家の近所にあった空き地に生えたクズの下は、アオダイショウの巣になっていました。

あちこちでやっかいもののクズですが、生態系にとっては重要な植物のひとつなんですね。

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