絶滅危惧種〜昆虫編
前回に続いて、絶滅危惧種ネタです。
昆虫のレッドリストも見直しされたため、
どんなもんかとチェックしてみました。
特に水生昆虫に関して調べてみると、環境省でも報告されているように
水生昆虫は深刻な状況にあり、その大きな原因としては
環境の悪化とならび、アメリカザリガニやオオクチバスなどの
外来種による捕食・植生の破壊、ペットとしての捕獲などです。
今回のレッドリストでは、本州から南西諸島に分布していた
スジゲンゴロウが絶滅種(Ex)に新たに指定されています。
他にも絶滅危惧ⅠB類(EN)にコバンムシ、
絶滅危惧II類(VU)にはタガメやゲンゴロウ(今回の見直しでNT→VU)、
マルガタゲンゴロウなどが指定されています。
絶滅危惧種ではありませんが、準絶滅危惧(NT)に
コオイムシやガムシなどが指定され、改めて水生昆虫が危機にあることが実感できます。
近年は、だいぶ環境も改善されたと思っていましたが、
一度失われてしまうと、簡単には戻らないんですね。
特に、水生昆虫の場合は、水質だけが改善されても、
卵を産む土や水草、さなぎになる土などがないと
当然、生きてはいけませんからね。
何とか、これ以上絶滅種が増えないようにしたいものです。