水の中のクモ
先日、とあるところで、ミズグモを入手しました。
ミズグモとは、水中に巣をつくって生活している、体長1㎝ほどの小さなクモで、
ヨーロッパから日本を含むアジアに分布しています。日本では、北海道から九州まで広く分布しています。
特に北海道では生息数が多いようです。
水がきれいな場所で、水草が多い場所を好みます。
食物は、水中の小さな生物を泳いで捕まえます。
どうして水中で生活できるかというと、腹部に生えた細かい毛の間に、
表面張力を利用して、空気を溜め込み、呼吸とともに、水中につくった巣に溜めます。
クモの呼吸は気管と書肺という器官で行い、それは腹部にあるのです。
しかし、ミズグモといっても、水中にとけこんだ酸素を取り込むしくみはないため、
ときどき水面に出て、腹部の毛を乾かしたりします。
また、いろいろと調べてみると、水中につくった巣に空気を溜める行動は、
呼吸をするためのものではなく、巣の中を乾いた状態に保つことではないかという説もあります。
腹部の毛に、水面聴力を利用して空気をためるためには、毛が乾いていないと
表面張力が起きにくいということもあるようです。
私が観察した限りでは、かなり活発に動き回ります。
特に、今の時点で巣がないため、水草につかまりながら移動したり、
足で水をかいて、泳いで(?)います。
問題は、えさですが、近所の池の水を採取して、そこに含まれる小型水生生物に期待するのと、
試しに、ショウジョウバエを水面に落としてみたいと思います。
巣作りやえさについては、また後日、結果をお知らせします。