海の毒々生物大集合
かなり冷え込んできた今日このごろですが、
みなさん、体調管理には十分気をつけてください。
最近、ちまたでは「セアカゴケグモ」という、外来種の有毒グモが話題になっています。
もともとは、オーストラリア原産の小さなクモですが、1995年ころに日本でも確認され、
今や、全国的な広がりをみせています。
しかし、私はセアカゴケグモの写真を持っておらず、見たこともないので、くわしく説明できません。
みなさんには、家のクモが潜んでいそうな、屋外に設置されている水道栓や水道メータが納められている場所、
あるいは物置の中などでは、十分注意してください。もしかすると、あなたの身の回りにも、
すでに存在しているかもしれません。
ということで、今日は、毒つながりということで、これも最近、ニュースでも取り上げられていた、
海水魚の「ソウシハギ」を紹介します。
ソウシハギは、南方の海にすむカワハギのなかまで、日本ではそれほど関係ないような気がしますが、
私は沖縄の海で目撃し、実際には、温暖化の影響もあってか、本州中部以南にも生息が確認されています。
この魚を食べると、フグ毒のテトロドキシンの70倍もの強さのパリトキシンという毒があり、
半日で死に至るといわれています。その毒素は、おもにイソギンチャクなどを食べるため、その毒が
体内に蓄積されるようです。
海には、ソウシハギのほかにも、かなり身近なところで、ゴンズイやミノカサゴ、ハオコゼ、ルリハタ、
沖縄など南の海では、オニダルマオコゼが猛毒をもっていて、ふだんは比較的水深の浅いところの
砂にもぐっているため、干潮時には、人間が歩いて行けるような浅瀬にも潜んでいることがあります。
背びれにあるとげに毒があるため、浅瀬を歩いていて、砂にもぐっているオニダルマオコゼをふんずけて、
背びれの毒針が足の裏に刺さってしまうのです。ビーチサンダルくらいなら、突き抜けてしまうので、
ひじょうに危険です。
ほかにも、海には多くの有毒生物が生息していますが、ここで説明していくと、ものすごく長くなってしまうので、
今回はこのへんにしときます。