南アメリカの齧歯類
南アメリカの齧歯類(ネズミ類)というと、ペットとしてもよく知られているモルモットがいます。
モルモットは、パンパステンジクネズミを家畜化したもので、それが
現在のペットのモルモットのルーツになっています。
ちなみに、「モルモット」という種名は、日本だけで通用するもので、
アメリカやヨーロッパでは、「ケイビー」と呼ばれるのが一般的です。
ほかには、最近流行しているデグーも南アメリカに分布する齧歯類です。
毛ざわりが気持ちいチンチラも南アメリカに分布します。
世界最大のネズミ、カピバラも南アメリカに分布します。
これらの南アメリカに分布する齧歯類には、ある共通点があります。
まず、生まれたばかりの子どもは、すでに毛が生えて、目が見えて、
すぐに活動できるということです。ほかの大陸に分布する齧歯類は、
そのほとんどが、毛もなく、目も見えない状態で生まれます。
もうひとつ、私の個人的なイメージですが、鼻から口にかけて、
角張っているということです。ふつう、ネズミのなかまは、鼻先がとがっていますが、
南アメリカの齧歯類は、多くが角張った鼻先をしています。
モルモットのスキニーギニアピッグを見ると、よく分かります。
カピバラの鼻先と比べても、よく似ていることが分かるはずです。
南アメリカは、ほかにもアリクイやナマケモノ、アルマジロなど変わった生き物の宝庫です。
しかし、偉そうなことを語っていますが、実は私、南アメリカ大陸だけ、まだ行ったことがありません。
特殊な動物たちのすむ南アメリカは、私にとっっては、夢見る大陸でもあるのです。