ハムスターの冬眠対策
このところ、気温の上下が激しく、体調管理も難しくなりますね。
それは、私たち人間だけでなく、ペットたちも同じなんです。
特にハムスターは、もともと冬眠する動物ですが、
この冬眠時に命を落とす個体も少なくありません。
自然界では、厳しい寒さに備えて、食料を集めたり、たっぷりと栄養補給をして
脂肪をたくわえて、寒さをしのぐのが一般的です。
しかし、飼育下では、季節に応じたえさの変化もなく、
保温についても、それほど神経質にはなっていないと思います。
飼育環境でいえば、ケージで飼育していても、巣箱があるから問題ないように
思えますが、できれば、冬の間は、密閉性の高いプラケースや水そうなどに
変更するといいでしょう。また、巣箱をセットしていても、
床材のウッドチップを多めに敷き、保温性を高めるといいです。
ケージでそのまま冬を越す場合には、かならずペット用ヒーターを
セットしましょう。
もし、ハムスターを複数飼育していて、お互い、仲が良ければ、
一緒に飼育して、お互いの体温で保温する方法もあります。
あくまでも相性が良ければですが・・・。
また、えさも、夏場よりはカロリーの高めのものを与え、少し太らせるくらいのほうが安心です。
脂肪がついていれば、寒さにも耐えられます。
もっとも気をつけなければいけないのが、急激な気温変化です。
このところ、前日は15度あった気温が、今日は10度まで下がったなどという日は要注意です。
この急激な温度変化は、ハムスターだけではなく、多くのペットにいえることです。
飼い主が感じるほどの気温変化があれば、ペットのことにも気をかけてください。
ある朝、万が一、ハムスターが丸くなったまま動かなかったら、
すぐに保温してあげましょう。このときも、急激に温度を上げるのではなく、
最初は飼い主の手のぬくもりで温め、動きが出てきたら、暖かい場所で、しばらくは
ポケットに入れておくなど、保温し続けます。
元気に動き回るようになったら、改めて、飼育環境を保温して戻してあげましょう。
それでも、30分以上温め続けても、どうにも動き出す気配がない場合には、
最後の手段として、お風呂に入れて温めてあげます。
あくまでも最終手段ですが、体の芯まで温めてやることが、回復につながります。
お風呂からあがったら、しっかりとタオルで水気をふいて、
ドライヤーの弱風で乾かしてあげます。
まだ、これからが冬本番です。
気温に気をつけて、しっかりと保温して冬を乗り切りましょう。