なつかしのペットたち(ピグミージェルボア編)
みなさま、大変ご無沙汰してしまいました。
やはり、12月はとにかく忙しく、この業界も、
年末進行とやらで、来年に向けて、さまざまなものが
前倒しで作業しなくてはならないのです。
申し訳ございません。
なつかしのペットたち第二弾です。
その名も「バルチスタンコミミトビネズミ」と長い種名ですが、
「ピグミージェルボア」といえば、ピンとくる方もいらっしゃると思います。
一時期、そのかわいさから、一世風靡した極小トビネズミです。
実際、体長だけでいえば、最小級のネズミで、
頭胴長36〜47mm、尾長72〜94mmの
かわいいトビネズミです。
分布はアフガニスタンです。
しかしながら、ペットとして飼育し続けるのが難しく、現在は、まったく見られません。
私が聞いたところによれば、ブームのときに、1例だけ繁殖したという情報を
つかみましたが、日本にやってくる前に妊娠していたもので、
国内で確実に繁殖したという話は聞いていません。
私も飼育経験がありますが、もともと寿命が短いこともあり、
長期飼育はできませんでした。
生息地の環境を考えると、とにかく乾燥した状態を保ち、
水分はときどき与える小さくカットした野菜類のみ。
ふだんのえさは、小鳥用の粟玉などを与えていました。
乾燥を維持するには、冬なら、ペットヒーターをセットしておけば、
それほど心配はありませんが、夏場では、空気中の湿気によって、
飼育環境も多湿になります。エアコンの効いた部屋で、除湿を維持しました。
床材には、ウッドチップやピートモスなども試みましたが、
最終的には、保湿しにくい赤玉土に砂を混ぜたものを使用していました。
当時は、ピグミージェルボアの健康状態や、飼育の世話をことを考え、
小型水槽や、中サイズのプラケースでの飼育でしたが、今思うと、
60cm水槽くらいの大きさがあっても良かったかなと思います。
とにかく、しぐさがかわいく、えさを食べても、寝ていても、歩き回っていても
愛くるしい姿で人気がありましたが、また、いつの日か、この姿を
見ることができるのでしょうか。
もし、機会があれば、絶対に繁殖を成功させたいと思います。