ショップへ行って、いろいろな魚を見ながら、自分の水槽で飼えるか、他の魚と相性はいいか、などいろいろと悩む、魚選びも楽しいものです。
でも、買いたい魚種が決まっていても、購入する前に、その魚のコンディションもチェックしましょう。上手に熱帯魚を飼育するには、まず状態の悪い魚を購入しないというのが一番のコツです。
病気の魚を買わないコツ
熱帯魚の病気のほとんどは、水を媒介にして伝染します。そのため、病気の魚を買って帰らなければ、ほとんど病気は発生しません。
病気の兆候のあるのは次のような個体です。
- 体の表面に大きさ、色にかかわらず粒粒が付いている
- ヒレの先が白っぽくなっている、とけている
- 体の粘膜がはげかけている、白くなっている
- 赤い傷のようなものがある、特にまん丸の赤いのは要注意
- エラをずっと激しく動かしている
- 体表に虫が付いている
- お腹がやけに膨らんでいる、反対にお腹がへっこんでいる
- 背中や首の付け根の骨の出っ張りがわかるほど痩せている
- うろこが立って体が膨らんでいるように見える
- 目が白い
こういう魚は、ほぼ病気です。こういった魚が入っていた水槽の水を自分の水槽に入れることは非常に危険です。
魚にとって、水槽を移ることは大変なストレスとなり、水質が急激に変化するため、ショック死してしまうこともあります。そのため、水の管理には注意が必要です。前ページで作ったアクアリウムも、魚を入れる前、2〜3日は魚を入れずにフィルターを動かしておき、水を整えましょう。
また、買ってきた魚を水槽に入れる前に「水合わせ」と呼ばれる作業が必要です。
ショップでは、水と酸素を注入したビニール袋に魚を入れ、輪ゴムで密閉して渡してくれます。この状態のまま、水槽の水にしばらく浮かべておき、水槽とビニール袋の水温を合わせます。30分くらい浮かべておきましょう。
温度が合ったら次に、水槽の水質に合わせるため、水槽の水をビニール袋の中に少しずつ入れます。時間をかけて、中の魚が水槽の水になれたら、また少し水槽の水を入れます。特にエビなどは、こうして、少しずつならしながら入れましょう。