母犬の初乳には、免疫酵素が含まれていて、子犬を病気から守ります
生後2か月のキャバリア・キング・チャールズ・スパニエル
生後まもなくのラブラドール・レトリーバー |
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生まれたばかりの子犬は、目は開かず、外耳孔も閉じている、ひ弱な存在です。体毛は生えていますが、被毛の色の濃い犬種の多くは、親の被毛の色とは異なって生まれてきます。
生後2〜3週間になると、ほとんどの子が目が開き、耳も聞こえています。乳歯も生え始め、母乳だけでなく離乳食も食べるようになり、排泄物の量も多くなります。
生後2か月頃には、離乳食から、ふつうの食事に切り替えます。栄養価の高い幼犬用ドッグフードを与えます。絶対に塩などで味のついた人間の食べるものを与えてはいけません。兄弟との遊びの中で犬としての社会勉強を積み、性格なども形成される頃です。
生後2か月半頃は、母親からもらった免疫が切れる頃で、病気から守るために、ワクチンを接種しなければなりません。ワクチンは最初の接種から1か月後に追加接種をします。屋外に出られるのは、追加ワクチンの接種が終わってから、2週間ほど後になります。
生後3か月頃になると、ペットショップでも見られ、子犬を入手して、自宅に迎えるのもこのころです。
初期段階のトイレトレーニングを行う時期です。しかし、失敗したからといって怒ったり、怒鳴ったりしてはいけません。子犬が恐怖心を持ってしまいます。子犬の動きを観察して、ソワソワしたり、その場でクルクル回転するような動きは、オシッコやウンチをしたがっているときの合図です。最初は、この動きが見られたら、トイレで用を足させます。トイレはあらかじめトイレシートなどを用意しておくといいでしょう。常に清潔にすることが必要ですが、次にトイレをするときのために、子犬自身のにおいがなくなるまでの清掃は、必要ありません。トイレに、においを付けて子犬に覚えさせるのです。 |