リードは短く持ちます
飼い主の動きに合わせて散歩する |
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多くの犬たちは、生後6か月までに、しつけの基礎ができていれば、生後2年ほどで落ち着きが出て、飼い主に忠実な、素晴らしい犬になります。飼い主のコマンドによって「おすわり」、「まて」、「ふせ」、「こい」などを、次々にこなしていくことでしょう。
しかし、散歩をしていると、ときどき、辺り構わず臭いを嗅ぎ回ることもなく、飼い主を引っ張ることもなく、飼い主の側にぴったりと寄り添って、威風堂々と歩く犬を見かけることがあります。
これには誰もが羨望の眼差しを向けるはずです。
「自分の犬もあんな風になったらなあ」
と思う飼い主も少なくないはずです。せめて、引っぱられて歩くような散歩は、やめたいと思っている方も多いでしょう。そんなあこがれの散歩のさせ方のコツを、基本の部分だけ紹介します。完成度を高めていくには、飼い主の根気と努力が必要です。途中で諦めることなく、継続は力なりと思って、続けていくことが大切です。
最初はリードを短く持ち、犬を飼い主の横につけさせます。犬が前に出ようとしたら、「あとへ」のコマンドを使用しながら、リードを引いて、飼い主側に引きます。
これを毎日繰り返し、散歩中の犬に、自分の歩くべき位置を教えていきます。
これに馴れてきたら、リードをゆるく持ち、前に出たら、「あとへ」のコマンドだけで犬を自分の位置に戻します。これをひたすら毎日、繰り返しましょう。
ここまで完璧なものでなくとも、犬が自分勝手に先に行かないようにするには、リードをゆるく持ち、犬が先に行くのを放っておきます。しかし、突然、リードをグイッと引っ張り、方向を変えてやります。これを繰り返し行い、飼い主主導の散歩にします。
犬は首にショックが加わることで、別の場所に行くのかと思い、飼い主の方を気にし始めます。飼い主の動きを気にするようになると、時々飼い主の顔を見上げるようになるので、アイコンタクトができるようになります。そうなればしめたもの。散歩中に、時々右へ左へ、または引き返したりと、トリッキーな動きをすることで、犬の気を引き、飼い主主導の、引っ張られない散歩ができるようになるのです。 |