一万年近い時間をかけて世界中に広まった猫は、その土地土地の風土に適応して、少しずつ体つきを変えてきました。さらに、その違いに注目したブリーダーの手によって、計画繁殖された結果、地域変異レベルの体型の違いに拍車がかかり、現在のような様々な体型の猫たちが生まれました。基本的に、南方の猫は暑さに対応するため、スリムで、足が長く、顔の小さな体型になりました。また、体格だけでなく、オリエンタルタイプのように暑さに適応するため、アンダーカバーがなくなったり、反対に北国の猫は大型で、アンダーコートの豊富なダブルコートを持つという、体つきだけでなく、気候への適応の結果として、被毛などの特徴も受け継いでいます。