ダメ、ヨシの言葉の意味を教えるのも、子犬がやってきた直後からです。
教え方はいたって簡単。危険な電気コードをかんだとき、飼い主の手を噛んだとき、そのほかやってほしくないことをやったときに「ダメ!」という言葉とともに、子犬をひっくり返して、少し押さえつけます。
首筋をちょっと力を入れてつかみ、やっているところから少し遠ざけるように、手で移動させたり、口吻部分を軽くつかんだりしてもいいです。
これらは母犬が子犬に物事を教えるときにやる方法の模倣です。おなかを上にされたときにキャン!とおおげさに鳴く子犬もいると思います。これでひるまないでください。子犬は母犬に叱られたときにも、キャン!とおおげさに声を出すものです。
大切なのは、何がダメなことなのか、家族で決めておくこと。人によってダメと注意する場面が違っていると、犬は混乱します。また、ダメなことはいつも「ダメ」と、その都度叱るようにしましょう。甘噛みといえども、飼い主に歯を立てることは、子犬のうちから「ダメ」と注意してください。
名前を呼んだら来た、「おいで」と言ったらついて来た、トイレの場所に排泄ができたなど、何かできたときには褒めてあげることが大切です。
褒めるときには言葉で「ヨシ、いい子」などと言い、同時によく撫でてあげます。こんな些細な繰り返しで、ヨシの意味を簡単に理解するようになります。 |