犬への飛びつきは、吠えつくのと同じ意味合いを持つことが多いものです。人に飛びつく習慣が、犬にとっては友情の表現でも、犬に恐怖心を抱いている人には恐怖の一瞬です。止めさせたい習慣です。

　もっとも効果的なのは、飛びつかれた人が犬に体当たりして、はね飛ばすことです。犬は、飛びつく＝嫌な目にあう、と知り、その動作を止めるようになります。実際には、愛犬を知っている友人に頼むか、飼い主自身が、愛犬の飛びつきに対して毎回勢いよく体当たりしてみてください。
　挑みかかっていくような場合には、あご下や鼻先にショックを与え、それから声をかけながら冷静になるのを待ちます。
　成犬のオス同士だとケンカは起こりやすいものなので、不用意に近づけてはいけません。道を変えるのもひとつの手です。

　陽気な顔で飛びかかろうとするときには、遊ぼう！と誘っている可能性があります。相手が顔見知りの犬なら近づけても大丈夫でしょうが、知らない犬なら、「イケナイ！」「遊べないよ！」と強い口調で声をかけ、リードを下方に引いて、止めさせます。リードを上に引くと、犬の首がつられ、苦しさから余計に前に出るので、注意してください。