散歩で行き過ぎる人や犬に過剰反応して吠えたり、門の中のよその犬に吠えたりする犬がけっこういます。小さい犬の場合は、自分より大きい恐いものばかりがあふれていると捉え、恐くて吠えることがあります。
外で犬に威嚇されたり、噛まれたりした経験がある犬は、それがトラウマになって、相手にやられる前に自分から吠えつき威嚇する場合があります。
また、テリアなど、好奇心旺盛で、吠えるのが仕事のような犬の場合は「遊ぼう」「やあ」など発する言葉すべてが吠え声になってしまうこともあります。
いずれの場合も、吠え続けるならば、止めさせる必要があります。
- 犬が吠えたら、飼い主は言葉を発せず、いきなりアゴの下や鼻先にショックを与えてください。アゴの下なら拳骨で、鼻先なら開いた手のひらで叩きます。次の瞬間に「イケナイ!」と強い口調で叱ります。
- 吠えるのを止めることができたら、次に犬のリードをたぐり、一緒に横にしゃがみます。そして、「よくがまんできたね」と撫でて褒め、「いい子だったね〜」と撫でながら落ち着かせます。
なお、こどもの小型犬の場合には、成犬になり、自信がつくと、自然に吠えなくなることもあります。
トラウマから吠える場合、飼い主が傍にいて「大丈夫だよ〜」と言って精神的な支えになると、おさまることもあります。犬と出会わないようなコースで散歩をすることも、ときに必要です。
吠え始める前に、「吠えないよ〜」と声をかけることで、吠えずに済むこともあります。臨機応変な対処が必要です。