食後に急激に動いたことから、内臓に負担がかかり、胃がよじれてしまう病気です。大型犬に多く見られます。
症状は、よだれをたらしながら痛がります。ショック症状に陥り、そのまま放置しておくと急死することもあるので、即座に病院に連れて行くか、連絡します。
予防法は、食事の後はすぐ運動をさせず、サークルなどでゆっくり休ませることです。
ビニールや石、骨のかたまりなどの異物を飲んでしまい、腸がふさがって起こります。腸ねん転やヘルニア、腸炎が原因でも起こります。
症状は食欲不振。下痢と嘔吐を繰り返すこともあります。おなかにガスがたまり、ふくらんできます。
予防法としては異物、特に大きめのものを飲み込まないように注意することです。
寄生虫によって起こったり、サルモネラ菌や大腸菌などの細菌によって、発症したりすることが多い病気です。
症状は激しい下痢と、それにともなう血便。ひどくなると脱水症状を起こします。
定期的な寄生虫検査は大切です。細菌感染によるものについては予防は難しいですが、早期発見、早期治療することで大事に至らなくできます。
お尻の穴の両脇にある肛門のうが細菌感染で炎症を起こし、悪化したときに起きる病気です。肛門のうはにおいを出すところですが、この排出口が炎症を起こし、分泌物が外に出ないで、内部が化膿するのです。
症状としては、肛門のうが腫れます。痛がってなめたり、地面にお尻をこすりつけたりします。
肛門周辺を清潔に保つことが予防になります。たまにティッシュを当て、お尻の穴の両脇下の方から上に絞ると、分泌物のたまり過ぎを予防できます。
すい臓から分泌されるすい液が異常に働き、自分のすい臓に障害を与えてしまう病気です。
食欲がなくなり、下痢や嘔吐を繰り返します。症状が重い場合には死に至ることもあります。
規則正しい食生活とバランスの良い食事で予防できます。肥満になると発病の可能性が高くなるので、人の食べる食事やおやつを与えないことです。
すい炎など、すい臓の異常によって消化酵素が十分に出てこなくなり、食べたものを消化することができずに、消化不良を起こす病気です。
症状としては、食欲があるのに体重は増えずに、むしろ減っていきます。柔便、下痢になることもあります。食糞するようになる場合もあります。
栄養バランスのよい食事が予防になります。人間の食べ物を与えていると、発病の原因になったり、症状を悪化させたりします。フンを食べる行動があるときには一度検査してみましょう。 |